用語集

血液製剤・血漿分画製剤・血液製剤が必要となる病気の種類などを学ぶことができます。

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カ行

完全分子型静注用グロブリン製剤

私たちの体の中には、病原体などの異物が侵入してきた際に体を守るために働く免疫の機能が備わっています。この免疫機能の一翼を担う「免疫グロブリンG (IgG)」は、血液・組織液中に存在しています。血液中のIgGを精製・濃縮したものが免疫グロブリン製剤です。免疫グロブリン製剤は完全分子型と不完全分子型(リンク)に分類されます。免疫グロブリン製剤は、コーンの低温エタノール分画法によって血漿中の免疫グロブリンを精製濃縮することで製造されますが、この方法で製造された免疫グロブリン製剤には、免疫グロブリンの凝集体(二量体、三量体など)が多く含まれ、静脈内注射(静注)すると重篤な副作用が発現します。副作用を原因となる免疫グロブリンの構造(Fc部分)を酵素処理で切断したものが不完全分子型(リンク)、副作用の原因となる免疫グロブリンの凝集体を除去もしくは凝集しにくい構造に加工した製剤が完全分子型とされています。

完全分子型静注用グロブリン製剤

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