血液製剤について
血液製剤・血漿分画製剤・血液製剤が必要となる病気の種類などを学ぶことができます。
- 第１回 血漿分画製剤について
- 1.新しい血液事業の基本理念
- 2.血液の組成と血液製剤の分類、沿革
- 3.血漿分画製剤の製造工程と安全対策
- 4.ウイルスと分画工程での除去・不活化法
- 5.血漿分画製剤の特徴と主な効能・効果と役割
- 第２回 血漿分画製剤の安全対策
- 1.血漿分画製剤の安全対策
- 2.日本国内の採血・採漿システム
- 3.欧米における採漿システム
- 4.製造方法とウイルス除去・不活化方法
- 5.ウイルス除去・不活化工程の例と総合安全対策
- 第３回 血漿分画製剤の有用性
- 1.川崎病の発見
- 2.川崎病の特徴
- 3.川崎病の冠状動脈障害とその検査法
- 4.川崎病の治療
- 5.川崎病の今後−疫学と原因究明
勉強会
＜平成１７年４月19日開催＞
演者：財団法人 化学及血清療法研究所 理事 宮本 誠二
第１回 血漿分画製剤について
1.新しい血液事業の基本理念
新しい血液事業の基本理念
「採血及び供血あつせん業取締法」
「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」
| 血液事業の法的枠組みに相応しく法律の目的を拡大 （法第１条） | 血液事業の運営指針となる基本理念を設定 （法第３条） | 血液事業に携わる関係者の責任を明確化 （法第４条～法第８条） |
|---|---|---|
新たに以下を追加 ・ 血液製剤の安全性の向上 ・ 安定供給の確保 ・ 適正使用の推進 ↓ 国民の保健衛生の向上 |
① 血液製剤の安全性の向上 ② 献血による国内自給の原則、安定供給の確保 ③ 適正使用の推進 ④ 血液事業運営に係る公正の確保と透明性の向上 |
基本理念にのっとり 【国】 安全性向上・安定供給確保に関する基本的総合的施策の策定・実施 【地方公共団体】 献血に関する住民の理解、献血受入を円滑にするための措置 【採血事業者】 献血受入の推進、安全性向上・安定供給確保への協力、被採血者の保護 【製造・輸入業者等】 安全な血液製剤の安定的・適切な供給,安全性向上のための技術開発と情報収集・提供 【医療関係者】 適正な使用、安全性に関する情報収集・提供 |
