血液製剤について

血液製剤・血漿分画製剤・血液製剤が必要となる病気の種類などを学ぶことができます。

勉強会  <平成17年9月13日開催>
演者:社団法人日本血液製剤協会 前理事医学博士 森勢 裕

第2回 血漿分画製剤の安全対策

2.日本国内の採血・採漿システム

○国内の採血・採漿システムは?

血液とは?血液製剤と血漿分画製剤の違いとは?
献血の種類
血液中のすべての成分を献血する
全血献血
200mL 献血
400mL 献血
血液中の血小板や血漿成分だけを献血する
成分献血
血小板成分献血
漿成分献血

○献血受け入れ時の本人確認とは?

  • 写真:日本赤十字社提供
  • 写真:日本赤十字社提供
● 平成16年10月から全国実施
● 献血受付時、運転免許証・パスポート等で確認
● 目的:献血血液の安全性向上
① 「責任ある献血」=献血者意識の向上
(エイズ検査を目的とする献血の防止)
② 虚偽申告者の排除(リスク排除)
③ 遡及調査の充実

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○日本での献血受け入れ時の問診とは?

  • 血液比重測定、血液型事前判定
  • 血液比重測定、血液型事前判定
● 体調
服薬・病歴・既往症
目的:献血血液の安全性向上
梅毒、慢性(B型・C型)肝炎など
● 海外渡航歴
・帰国後4週間以内
・欧州長期滞在(英国´80~´96年は1日以上)
  • 医師による問診
  • 医師による問診
  • 写真:日本赤十字社提供
● ピアス(1ヶ月以内)、刺青・予防接種(1年以内)、出血を伴う歯科治療(3日間)など
● 過去の輸血歴
● クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)等罹患歴・家族歴など
● 検査目的(エイズ等)
● 不特定異性との性的接触、男性間性的接触など

○日本での献血受け入れ時の血液検査とは?

血液検査

○血清学的検査

血液を介するウイルスや病原体に対する抗原・抗体検査

・HBs抗原

・HBc抗体

・ALT(GPT)

・梅毒

・HIV-1/-2抗体

・HCV抗体

・HTLV-1抗体

・ヒトパルボウイルスB19抗原

核酸増幅検査(NAT:Nucleic acid Amplification Testing)

HBV、HCV、HIVの3つのウイルスに対し、ウイルス遺伝子の断片を1億倍以上に増幅して、高感度に検出し、ウインドウ期を短縮できるNATが行われる

○貯留期間:6ヶ月

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