用語集

血液製剤・血漿分画製剤・血液製剤が必要となる病気の種類などを学ぶことができます。

用語集

ハ行

ベセスダ法

(Bethesda method)

第Ⅷ因子あるいは第Ⅸ因子を阻害する物質(インヒビター)の力価(阻害する力)を測定する方法です。

患者さんの血漿と健康な人の血漿の同じ量を混合して反応させたとき、患者さんの血漿に阻害する物質が多く含まれると健康な人の血漿に含まれる第Ⅷまたは第Ⅸ因子の活性が阻害されます。従って、この時の活性を測定することで、どの程度、阻害する力があるかがわかります。

患者さんの血漿ではなく、反応がおこらない緩衝液と健康な人の血漿を混ぜた場合の活性と比較して、50%少ない場合を1BU/mLと表します(BUはベセスダ単位:Bethesda Unit)と呼ばれます。

最近では、ベセスダ法を改良したナイメゲン変法(Nijmegen modification assay)で測定することが多くなっています。

第Ⅷ因子:血液が固まるために必須のタンパク質のひとつ。遺伝子の異常により上手く作れない場合に血液が正常に固まらず、血友病A(出血の増大が引き起こされる)を発症します。

第Ⅸ因子:第Ⅷ因子が活性化された第Ⅷa因子と相互に作用する因子で、欠乏することで血友病B(あざや出血が起こりやすくなる血液凝固障害)を発症します。

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