血液製剤について

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アルブミンの低下

腸閉塞〔ちょうへいそく〕

腸閉塞とは、何らかの原因により腸の動きが悪くなったり腸管がふさがったりして消化物がスムーズに移動できない状態のことです。その原因としては、ヘルニアや腹部手術による腸の癒着〔ゆちゃく〕や、炎症性の腸疾患などがあります。腸閉塞では、排便や排ガスに支障をきたし、閉塞部位より前側の腸の中に多量に消化物が貯まることにより、腸液やガス、便などが充満してしまいます。その結果、腹痛や吐き気、嘔吐、腹部膨満〔ふくぶぼうまん〕、発熱、頻脈〔ひんみゃく〕などの症状がおこります。

腸の中に消化物が貯まることで腸壁の血管が圧迫され血行障害を起こし、腸液やガスなどの吸収が障害されてしまいます。激しい嘔吐や腸管での水分の吸収障害により、体の水分や電解質が失われてしまいます。また、腸閉塞に伴う腸管の循環障害から臓器不全やショック状態に陥ることもありますので、早期の適切な処置が不可欠です。

腸閉塞の治療としては、①食事や飲水を中止し、胃腸を休め、十分な補液を行う、②鼻や胃から腸までチューブを入れて腸の内容物を吸引する、といった保存療法があります。保存療法を行っても状態が改善されない場合、血行障害がある場合、何度も腸閉塞を繰り返す場合は、③手術を行います。脱水や電解質異常を補正するために輸液を行いますが、アルブミン製剤は、循環血液量の低下によりショックを起こした時に安定化させるために使用されます。

<東京慈恵会医科大学教授 星 順隆先生 監修>

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