血漿分画製剤のいろいろ

血液製剤・血漿分画製剤・血液製剤が必要となる病気の種類などを学ぶことができます。

血漿分画製剤のいろいろ

組織接着剤

液状組織接着剤

2)液状組織接着剤の塗布法

液状の組織接着剤は、組織の接着や閉鎖が必要なところに、フィブリノゲン(A液)とトロンビン(B液)が混ざり合うように塗布します。塗布の方法は、主に以下の3つがあります。

(1)重層法

A液とB液を別々のシリンジを使って、目的とする適用部位(接着・閉鎖する場所)に少しずつ滴下します。適用部位でフィブリノゲンとトロンビンが混ざり合ってから固まり始めます。

液状組織接着剤の塗布法(1)重層法
(2)混合法

A液とB液を2液混合セット(下の図にあるアタッチメント)を用いて、フィブリノゲンとトロンビンを混合しながら、適用部位に落とします。一般的に重層法よりもよく混ざり合うため、早く固まり、接着力は強くなります。

液状組織接着剤の塗布法(2)混合法
(3)スプレー法

圧縮空気や窒素ガスの力を利用して、2液混合セットでA液とB液を混合させながら、適用部位へ霧状にして吹き付けます。粒子が細かくなり、2液が効率よく混ざり合うことから、より強力な接着力が期待できます。また少量で広い範囲に噴霧することもできます。

液状組織接着剤の塗布法(3)スプレー法

<慶應義塾大学医学部名誉教授 小林 紘一先生(2011年7月監修)>

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