血液製剤・血漿分画製剤・血液製剤が必要となる病気の種類などを学ぶことができます。
血漿分画製剤のいろいろ
【投与量の計算法】
第Ⅷ因子の必要投与量は次のように計算されます。
必要投与量(単位)=体重(kg)×目標ピークレベル(%)×0.5
実際には、この単位数と同じか多めの単位数で、使用する瓶の数が最も少なくなるように製剤を投与します(瓶はいったん開封し溶解したら、すぐに全部を使い切ります)。
例えば、手持ちの製剤が250単位製剤、500単位製剤だった場合、計算値より多めの250単位製剤1本の250単位を投与してください。
実際には、この単位数と同じか多めの単位数で、使用する瓶の数が最も少なくなるように製剤を投与します(瓶はいったん開封し溶解したら、すぐに全部を使い切ります)。
例えば、手持ちの製剤が250単位製剤、500単位製剤、1000単位製剤だった場合、計算値より多めの250単位製剤1本、500単位製剤1本の合計750単位を投与してください。
出典:インヒビターのない血友病患者に対する止血治療ガイドライン2013年改訂版より(B、Ⅲ)、(C、Ⅳ)は勧告のグレードとエビデンスレベルを示しています。
*詳細につきましては日本血栓止血学会のホームページを参照ください。
オンデマンド療法、予備的補充療法、定期補充療法、いずれの方法で第Ⅷ因子製剤または第Ⅸ因子製剤を投与するにしても通院して第Ⅷ因子製剤または第Ⅸ因子製剤の投与を受けるのは、学業や仕事に影響を与えます。こうした影響を軽減する目的で、1983年に患者さん自身あるいは家族の方が、家庭で第Ⅷ因子製剤または第Ⅸ因子製剤を投与すること(在宅療法)が公的に認められました。在宅療法を始めるにあたっては医療機関で知識と注射手技の指導を受ける必要があります。下図は注射に必要なものの例です。
<新潟県立加茂病院名誉院長 高橋 芳右先生(2016年6月監修)>